
脊髄障害のある韓国蔚山在住のチェ・ウンジュさん(仮名・30代)は、妊娠・出産から子育てまでの過程で度重なる差別に直面した。産後ケア施設では、授乳室の利用を「車いすは不衛生」として拒否された。車輪を拭くと申し出ても「個室で授乳して」と言われたという。
さらに、地元では障害のある妊婦を受け入れる医療機関が限られ、大邱まで通院せざるを得なかった。体外受精の相談時には、「女性が障害者なら対応できない」とも断られた。
現在は育児中だが、図書館など公共施設では職員が戸惑う場面も多く、「子どもにまで不利益が及ぶのでは」と相談をためらうこともあるという。
「障害者の母も対等な親。制度だけでなく、理解が必要です」と訴える彼女の声は、支援制度の限界と社会の意識不足を浮き彫りにしている。
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