
韓国のゲームソフトウェア開発「IRONMACE」が、二重の司法リスクを抱える事態に追い込まれた。「ネクソン(NEXON)」との民事訴訟に加え、刑事裁判まで受けることになったためだ。主要経営陣が法廷を行き来せざるを得ない状況となり、会社運営にも赤信号がともっている。
水原地検城南支庁は2日、チェ・ジュヒョン代表らIRONMACE関係者3人と、法人としてのIRONMACEを、不正競争防止および営業秘密保護に関する法律違反(営業秘密漏えい)や業務上背任などの罪で在宅起訴した。
被告らは、ネクソン在職中に未公開プロジェクト「P3」の情報を持ち出した疑いを受けている。ネクソンは2021年8月、チェ代表らを警察に告訴していた。
警察は、チェ代表と関係者A氏がP3の開発資料を流出させたと判断し、2024年9月に不正競争防止法上の営業秘密漏えいや業務上背任の容疑で検察に送致した。別の関係者B氏には著作権法違反の容疑も追加で適用された。
ただ警察は、流出したP3関連情報が『Dark and Darker』の開発に使用されたとの点については、証拠不十分として立件しなかった。
問題は、IRONMACEに課される負担が今後さらに増す点だ。刑事事件とは別に、ネクソンとの民事訴訟も長期化の様相を見せている。
両社は最近、『Dark and Darker』に関する営業秘密・著作権侵害差し止め請求訴訟の控訴審判決を不服として上告し、大法院(最高裁)で最終判断を待つ状況となっている。そこに刑事裁判まで加わった格好だ。
裁判が増えることで、IRONMACEの会社運営への負担は一層重くなるとみられる。中小規模の開発会社では、代表取締役ら少数の中核人材が開発全体の方向性を決めるケースが多い。今後の裁判過程で彼らの業務集中度が低下すれば、現在進行中のライブサービスの安定的な運営にも影響が及ぶ可能性がある。
IRONMACEの関係者は「まだ起訴状を受け取っておらず、具体的な起訴理由については公訴状を確認した後で把握できると思う」と話した。
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