2026 年 2月 6日 (金)
ホーム政治行政・経済性中心から“気候適応性中心”へ…韓国で迫られる「造林政策の作り直し」

行政・経済性中心から“気候適応性中心”へ…韓国で迫られる「造林政策の作り直し」

全羅北道で発生した山林火災=全北消防本部提供(c)news1

韓国政府は気候危機への対応を掲げて造林政策を進めているものの、実際には管理対象の樹木10種のうち7種について、気候変動にどれほど耐えられるのかすら確認されていないことが分かった。特に秋の山を象徴するカエデ類でさえ、気候変動に脆弱な「リスク群」に分類され、行政的・経済性重視で管理されてきた現行の樹種体系を、気候適応性を中心に再検討すべきだとの指摘が出ている。

韓国山林庁発注の政策研究「気候変動対応広葉樹種の発掘」によると、政府が造林・復元の基準として管理してきた政策樹種の中でも、クヌギ、ジョルコナラ、ミズナラなど一部の樹種だけが、気候分布域、構造的安定性、極端気候耐性の各指標で総合的に優秀な評価を受けた。

国家森林資源調査(NFI)に基づく管理対象158種のうち、一定水準以上の出現頻度と個体数を確保し、気候適応性の評価が可能だった樹種は約34%にとどまった。これは、政策的に管理されていながら、現場基準では気候変動にどの程度耐えられるのかさえ確認されていない樹種が、10種中およそ7種に及ぶことを意味する。

一方、政策管理の枠外にあった樹木の中には、アンズなどが、政策樹種の上位群と同等レベルの気候適応性と生態的安定性を示し、新たな政策樹種候補として検討する必要性が指摘された。

特に、カキノキ、カエデ類などは、気候適応力と構造的安定性の双方が低い「脆弱グループ」に分類された。平均的な気候条件では維持できるものの、極端気候が頻発する状況では森林構造が崩壊するリスクが高いと評価された。

報告書は、この結果について、行政的に管理されてきた樹種体系と、実際の森林生態との間に構造的な乖離が存在すると指摘した。

気候危機対応樹種に求められる条件は明確だ。多様な緯度・高度帯で安定的に分布し、天然林・人工林、さまざまな生育段階や個体サイズ構造の中でも長期的に維持されることが必要だ。さらに、高温・寒冷・乾燥などの極端気候条件下でも生存した実績が確認される樹種が重要となる。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular