
妊娠36週の女性に対し中絶手術を実施したとして殺人などの罪に問われた病院長(81)と、妊婦だった女性(26)に対する論告求刑公判が1月26日、ソウル中央地裁で開かれた。検察は病院長に懲役10年と罰金、追徴金計約11億ウォン(約1億1674万円)、女性には懲役6年をそれぞれ求刑した。
事件は2024年6月、この女性が妊娠34~36週の段階で帝王切開を受け、その直後、胎児が布で覆われて冷凍庫に入れられ、死亡するという衝撃的な内容だ。カルテに虚偽が記載され、死産証明書も偽造されていたとされる。この女性はユーチューバーで、女性が投稿した動画「総手術費用900万ウォン、地獄のような120時間」によってこの手術が発覚した。
検察は病院長と執刀医(62)について「法の空白を悪用し、生命権を侵害した」と非難した。病院長は経営難を背景に中絶手術を収入源にし、2022年8月から2024年7月までに計527人の手術を実施。ブローカーを通じて14億6000万ウォン(約1億6000万円)を受け取っていたとされる。
一方、弁護側は被告らが長年医療現場で働き生命の尊さを理解してきたと主張している。女性側は「制度的な支援の不備の中で、女性も被害者だ」と訴えた。特に、2019年の憲法裁判所による中絶罪「憲法不合致」判断以降、国会で中絶に関する新たな立法がなされず、妊娠後期の中絶に対する処罰基準が存在しないことが背景にあると強調した。
1審判決は3月4日に言い渡される。
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