2026 年 2月 3日 (火)
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「まだ探すの?」から「今は聞く時代」へ…韓国・国民の半数がAIを活用

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「チャットGPT」など生成AIの普及により、韓国では情報検索の手段が大きく変化している。キーワードを並べて検索する「探す時代」は過去のものとなり、今やAIに自然な言葉で問いかける「聞く時代」が本格的に到来した。

韓国の調査会社オープンサーベイが発表した「AI検索トレンドリポート2026」によると、チャットGPTの利用率は2025年3月の39.6%から同年12月には54.5%に急増し、初めて過半数を超えた。同期間におけるグーグルの生成AI「ジェミニ」の利用率も9.5%から28.9%へと約3倍に伸びている。

実際の利用例をみても変化は明らかだ。兵役を終えて復学した大学生は、レポートの発表テーマを決める際に「この方向でいいかな」とチャットGPTに尋ね、数秒で要点を整理した回答と補足提案を得ている。「検索よりもAIに聞いたほうが速くて便利。理解できるまで何度も聞き返せるのが一番の利点」と語る。

一方、7年目のマーケターは、会議録の要約と企画書の草案作成をAIに依頼。「AIが完璧な答えを出すわけではないが、業務の土台をつくってくれる。繰り返しの作業にかかっていた時間を意思決定に回せるようになった」と話す。

こうした変化は、検索の文法そのものにも影響を及ぼしている。従来のように検索窓へ単語を入力するのではなく、「これについて教えて」と自然な文章でAIに話しかけるスタイルが定着しつつある。AIは利用者の問いに対し、大量の情報を要約して核心だけを返す。

特に注目されるのは、検索に失敗した際の行動パターンの変化だ。チャットGPTの回答に満足できなかった際、「一般のポータルサイトで再検索する」と答えた割合は1.6ポイント減少。一方で「他の生成AIに再び質問する」との回答は12.3ポイントも増加した。これは、多くの人がAIの利便性に慣れ、ポータルでの検索を煩わしく感じ始めていることを示唆している。

検索目的自体も変わってきた。従来は飲食店や観光スポットなどの場所情報が中心だったが、今では知識の習得や業務への活用が主目的となっている。2025年12月時点で「知識を得るための検索」が47.6%を占め、3月の時点でトップだった「場所関連の情報検索(40.6%)」を上回った。

とはいえ、伝統的なポータルサイトの役割が完全に失われたわけではない。飲食店や観光地(40.6%)、ショッピング(39.4%)、生活情報(36.0%)といった日常に密着した分野では、依然として高い需要を保っている。

検索の主戦場が「知識はAIへ、場所はポータルへ」と二極化しつつある中、AIとの自然な対話を通じて情報を得るスタイルが、これからの標準になっていくのかもしれない。

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