2026 年 2月 1日 (日)
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プロパガンダの進化形?…北朝鮮の人気連続ドラマに込められた狙いとは

テレビ連続ドラマ『白鶴原の新しい春』の一場面(c)news1

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞が、昨年人気を博した22部作の連続ドラマ『白鶴原の新しい春』の撮影地に住む住民の変化に光を当てた。新聞は、住民たちがドラマの影響を受けて生活態度を改めているとし、連続ドラマなどの文化コンテンツを体制の宣伝・扇動に積極的に活用していると伝えた。

労働新聞は1月29日、「白石里(ペクソクリ)のその後」と題する記事で、『白鶴原の新しい春』の撮影地である黄海南道・新川郡白石里の農業労働者らを取材した内容を掲載した。

同紙は、白石里には連続ドラマの主人公である「ビョンウク」「チャ・ジュクスン」「ト・ギョンファン」と似た人物が実際に存在するとし、登場人物と類似した性格や経歴を持つ住民たちが、農場で模範的な役割を果たしていると報じた。

とりわけ、かつては任された仕事を十分に果たせず法的制裁まで受けた「問題児」の農場幹部が、党組織の教育と信頼のもとで党員として成長した話や、事故で片脚を失った作業班長が義足を着けて多収穫作業班を率いているエピソードなどを紹介した。

新聞はまた、「連続ドラマの放映以降、初級幹部や農場員の仕事ぶりに多くの変化が生じた。遅れていた作業班が先進的な作業班の列に加わった」とし、ドラマが住民に与えた肯定的な影響を強調した。

さらに『白鶴原の新しい春』を単なるドラマではなく、北朝鮮が掲げる「農村発展の新時代」を象徴的に示す作品だと位置づけ、「党の『農村革命』路線が現場で成果を上げている」と宣伝した。

同作は昨年4月から朝鮮中央テレビで放映された22部作の連続ドラマで、従来の北朝鮮ドラマとは異なり、脱家父長的な家庭像や党幹部の不正・腐敗を比較的露骨に描いた点が特徴だ。内部の暗部を一定程度さらけ出した点で、従来作品と差別化されたとの評価もある。

体制の優越性のみを強調し弱点を隠してきた従来の宣伝手法から一歩踏み出した、新しい形のプロパガンダとして注目されており、北朝鮮は今後もドラマを政策宣伝の手段として活用し、農村動員、体制の正当性、政策成果を同時に訴える宣伝を続けるとみられる。

(c)news1

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