
韓国でファッション・ビューティー分野のショッピング環境が大きく変化している。オンラインショッピングを好む消費者が増える中、これまで百貨店にこだわってきた高級ブランドまでもが、既存の枠を破りオンラインプラットフォームへの出店を拡大している。
百貨店1階の象徴的存在だったシャネルビューティは最近、ネイバーの高級ブランド向けサービス「ハイエンド」に公式ブランドストアを開設した。
シャネルビューティは19日から、口紅やクッションファンデーションなどのメイクアップ商品をはじめ、香水、スキンケアライン、シーズン限定コレクションまで販売している。今後も公式ビューティー商品が順次追加される。
これまでシャネルビューティは百貨店中心に流通網を管理し、「百貨店1階の化粧品売り場」を象徴するブランドとして知られてきた。百貨店・免税店以外では、カカオトークの高級ギフト専門館「LuX」にのみ出店しており、クーパン、CJオリーブヤング、カリーといった主要オンライン流通には参入していない。
「ヨガウェア界のシャネル」と呼ばれるルルレモンも、最近ムシンサに公式出店し話題を呼んだ。
かつて百貨店業界がルルレモン誘致に奔走した逸話は有名だ。2015年、ロッテ百貨店は4年にわたり交渉を重ね、当時は世界で唯一、百貨店では英国のハロッズにしか出店していなかったルルレモンを、世界で2番目に百貨店へ導入することに成功した。
そんなプレミアム路線を貫いてきたルルレモンがムシンサに入店したことについて、業界では「異質だ」との声もある。一方で、アスレジャー市場の競争激化を受け、顧客接点を拡大するための戦略転換との見方も強い。
ファッション・ビューティー業界は、変化した消費行動に合わせて流通戦略を再構築している。単なる販売チャネルではなく、プラットフォームごとのキュレーション力やAIを活用したパーソナライズサービスが、消費者を引きつける重要な要素となっている。
業界関係者は「価格比較だけをしていた時代から、消費者はより賢くなった。変わるショッピング環境に合わせ、ブランド各社が戦略を全面的に見直しており、業界に新しい風が吹いている」と話している。
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