韓国のヨ・ハング(呂漢久)産業通商資源省通商交渉本部長は1日、メキシコで同国のクルティエール経済相と会談し、2008年以後中断された両国の自由貿易協定(FTA)交渉を再開することで合意した。
両国は新型コロナウイルス感染や、ロシアのウクライナ侵攻などでグローバル供給網の危機が増幅しているという認識を共有。そのうえでFTAが供給網の強化、デジタル転換、気候変動など新しい挑戦に対応するための戦略的通商協力の基盤になると期待している。
メキシコは韓国の10大輸出国の中で、唯一のFTA未締結国。北米や南米、アジア太平洋地域をまたぐFTAネットワークを持っているため、戦略的に重要な国家である。
同省は「メキシコの高い関税率と両国間の相互補完的な貿易構造を勘案すると、FTA締結の際、自動車、鉄鋼など業界の輸出環境がより改善され、日本との相対的な競争力の劣勢もばん回できると期待している」と明らかにした。
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