中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)が既存の通信装備だけでなく、高速通信規格「5G」に基づく多様な企業間取引(B2B)事業に領域を広げている。スマート工場を中心に、さまざまな産業との5G技術融合の事例を公開する方針だ。特に、ファーウェイは、韓国市場でも最高のソリューション導入を目標に、B2B事業を展開する計画という。
スペイン・バルセロナで2月28日~3月3日開催の「モバイルワールドコングレス(MWC)2022」で、ファーウェイが展示したのは、主にB2B領域の技術と事例だ。中国の化学工場、鉱山などに5G技術を適用し、作業管理効率を高めたという。同社は現在、自国で交わした3000余りの5G・B2B契約の経験に基づき、韓国をはじめグローバル市場へと領域を拡大する方針だ。
同社のアジア太平洋地域の陳杰(Jay Chen)副社長がこのほど、会場で韓国メディアとの記者懇談会を開き、「韓国の5G・B2B市場に進出するにあたって、ファーウェイの立場は明確で一貫している。最も先進的で最高の製品とソリューションを導入し、韓国の5G産業界や各シナリオに合わせてうまく運営されるよう支援するのがファーウェイの目標」と明らかにした。
労働災害予防のための中国スマート鉱山事例拡大計画について、陳副社長は「韓国でもローカル5Gという特化網事業を提供中だが、5G技術をそれぞれの産業群に適用するためには通信技術(CT)、情報技術(IT)、運営技術(OT)など複雑な技術が融合しなければならない」と強調しつつ、グローバル研究や経験に言及し、今後、韓国市場に進出する可能性を示唆した。
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