
韓国忠清北道清州市米院の小さなベーカリーが、地域経済を活性化させる成功事例として注目を集めている。地域農産物を活用したパン作りを通じて、農村創業の可能性を示した点が高く評価されている。
ソン・ミリョン(宋美玲)農林畜産食品相は19日、同市にあるベーカリー「米院山里パン工房」を訪問し、「地域農産物と創意工夫が結びつけば、農村は十分に競争力のある創業拠点になり得る」と述べ、関係者を激励した。
同ベーカリーは、地域で生産された国産小麦や米を主原料に、村の住民が共同でパンを製造・販売している。「胃にやさしい、健康的なパン」との口コミが広がり、2020年に約5000万ウォンだった年間売上高は、2025年には約5億ウォンと10倍に拡大した。
キム・ヒサン代表は「農業従事者として農村の厳しい現実を少しでも乗り越えたいとの思いから創業に踏み切った。政府の支援も大きな力になった」と語り、「今後も地域農産物の活用と共同体の活性化を通じて、農村に希望を与えたい」と意欲を示した。
売り上げ増加は地域全体に波及効果をもたらしている。パン製造のための地元農産物の需要が拡大し、一次産業に従事する農家の所得向上につながったほか、新たな雇用が創出された。さらに、ベーカリーを目的に訪れる観光客も増え、地域コミュニティ全体が活気を取り戻している。
ソン・ミリョン氏は同日、製造施設や地域農産物の販売施設を視察し、小麦や米を使ったパンを試食しながら、生産から販売までの工程を確認した。
ソン・ミリョン氏は「米院山里パン工房は、地域農産物を活用した農村創業によって雇用創出と地域経済活性化を同時に実現した模範例だ」と評価した上で、「農村創業がさらに広がるよう、現場の課題を丁寧に聞き取り制度改善を進めるとともに、国産小麦・米を使用した加工食品の消費拡大に向けた政策支援を続けていく」と述べた。
(c)MONEYTODAY

