
制作当時、「血税の無駄遣い」と厳しい批判を受けていた韓国全羅南道咸平郡の「黄金コウモリ像」が、金価格の上昇を背景に再評価されている。
韓国金取引所によると、19日時点の国内金価格は1グラム当たり22万1560ウォンとなり、同月2日の20万4022ウォンから8.6%上昇した。
背景には、第2次トランプ政権下でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長に対する捜査が取り沙汰され、中央銀行の独立性への懸念が広がったことがある。これにより安全資産への需要が高まり、国際的な金価格の上昇につながった。
こうした影響を受け、咸平郡の黄金コウモリ像の評価額は、制作当時の約28億ウォンから、現在は約371億ウォンへと13倍以上に跳ね上がった。
この黄金コウモリ像は、高さ2.18メートル、幅1.5メートルで、純金162キログラム(約27億ウォン)、銀281キログラム(約1億3000万ウォン)を使用し、材料費だけで計28億3000万ウォンが投じられた。完成当時は「過度な公共事業」として批判の的となっていた。
しかし今年の評価額は、金が約358億9272万ウォン、銀が約12億3809万ウォンの計371億3081万ウォンに達し、その価値は大きく見直されている。昨年2月時点の評価額261億5563万ウォンと比べても、100億ウォン以上の上昇となる。
これを受け、ネット上では「無駄遣いだと思っていたら、今では投資になった」「元はとっくに回収して、完全な黒字文化財だ」「企画を通した担当者は昇進させるべきだ」といった声が相次いでいる。
黄金コウモリ像は、天然記念物で絶滅危惧1級に指定されている黄金コウモリ162匹が、1999年に咸平郡で集団生息していることが確認されたのを記念し、2005年に制作に着手、2008年に完成した。
2019年には3人組の窃盗犯の標的となったこともあり、約16年間は黄金コウモリ生態展示館の地下で保管され、展示期間中のみ公開されてきた。
しかし昨年4月、咸平の祭りに合わせて咸平エキスポ公園内「咸平思い出工房」1階の特別展示館へ移設され、現在は年間を通じて一般公開されている。
(c)NEWSIS

