
韓国防衛産業各社が2026年の幕開けとともに組織再編と事業構造の整備に乗り出し、未来の戦場に備える動きを加速している。宇宙・ロボット・水素エネルギーといった次世代技術分野まで視野に入れ、世界の防衛市場の拡大と技術パラダイムの変化に先制的に対応しようとする構えだ。
韓国政府も「世界4大防衛産業強国」を国政課題に掲げ、防衛産業の振興と輸出拡大に注力しており、企業と政府が一体となって中長期的な成長に向けた土台作りを進めている。
ハンファグループは最近、大規模な人員分割と事業構造の単純化を通じ、航空宇宙・宇宙・防衛などの中核事業にリソースを集中させる体制を構築。これにより、意思決定のスピードを高め、長期的な成長投資に対応しやすくするのが狙いだ。
主力子会社であるハンファエアロスペースを中心に、生産ラインの拡張や研究開発(R&D)に兆ウォン規模の投資が予想される。単一の武器販売にとどまらず、統合型防衛ソリューションへの移行を加速させる。
現代ロテムは、ロボット&水素事業室を新設。無人・自律運用技術と水素エネルギーを融合させた次世代地上戦闘システムや兵站支援プラットフォームを開発しており、いわゆる「フィジカルAI」の時代に備えた取り組みとして注目されている。
代表例は、同社が開発した多目的無人車両「HR-シェルパ」。これらは前線での物資輸送、偵察、火力支援など多様な任務に活用可能とされる。
LIGネクスワンは社名を「LIGディフェンス&エアロスペース」へ変更する案を検討中で、ミサイル・レーダー中心だった事業領域を航空・宇宙・未来戦力分野へ拡大する。
さらに、同社は労使間の安定にも成功。賃金・団体交渉を無争議で妥結し、38年間一度もストをしていない記録を更新。これは、今後の防衛受注や事業拡大において、経営の安定性を確保する好材料となる。
証券業界では、これらの年初の組織改編が中長期的な実績と受注競争力強化に寄与するとの見方が出ている。テクノロジーの高度化と輸出競争が激化する中で、組織と構造を先に整備した企業ほどグローバル市場で競争優位を確保できる可能性が高いという分析だ。
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