2025 年 12月 31日 (水)
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韓国で「3高」疾患が深刻化…肥満増加で治療率に課題も

(c)MONEYTODAY

韓国疾病管理庁は12月29日、慢性疾患の実態をまとめた報告を公表し、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症のいわゆる「3高」疾患が深刻化している一方で、患者の3〜5割が治療を受けていない実態を明らかにした。慢性疾患による医療費は年間約90兆ウォン(約10兆円)にのぼり、死因の約8割を占めている。

高血圧では患者の71.2%が自覚しているものの、治療継続者は66.9%にとどまる。高脂血症も認知率63.4%に対し、服薬継続者は56.1%。薬で血中コレステロール値が正常化した人は86.2%と高く、治療効果は明確ながら服薬率の低さが課題だ。

糖尿病では患者の62.4%が治療を受けているが、血糖コントロールに成功しているのはわずか24.2%。4人に1人しか基準値に達していない。

こうした背景には肥満の拡大がある。2023年の肥満率は37.2%で、2019年比で3.4ポイント増。特に30〜50代男性の約半数が肥満とされ、慢性疾患の主因となっている。

さらに、喫煙率(23.9%)や高リスク飲酒率(13.8%)も依然として高水準で推移しており、生活習慣の改善が進んでいない。

疾病管理庁は「慢性疾患は予防と早期治療が可能な病気」とし、国民に健康意識を高め積極的な対応を促している。

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