2025 年 12月 31日 (水)
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AI・バイオ・新規事業…「丙午世代」が切り拓く韓国経済の未来地図

キム・ボムス氏(c)news1

2026年は丙午(ひのえうま)の年にあたり、「午年生まれ」の最高経営責任者(CEO)たちが韓国財界の注目を集めている。強烈な火のエネルギーのもとで躍動する「赤い馬」の年だけに、彼らの挑戦と活躍に期待が高まっている。

特に1978年生まれのCEOでは、人工知能(AI)を中心にグループ改革を進める韓国の大手総合電機グループLGのク・グァンモ会長、個人情報流出問題で注目を浴びた韓国の大手EC企業クーパン(COUPANG)の創業者、キム・ボムソク会長、そして韓国IT大手カカオの創業者、キム・ボムス氏らが代表的存在だ。

ク・グァンモ会長は、AI・バイオ・クリーンテックの3分野を未来成長軸に据え、グループの体質改善を主導。今年末の人事ではLG電子とLG化学のトップを同時に交代させるなど、若返りと刷新を加速させた。特にLG化学を7年にわたって率いてきたシン・ハクチョル副会長が退任し、LGグループ内の副会長職はクォン・ボンソクCOOのみとなった。

一方、キム・ボムソク会長は、クーパンを韓国最大のオンラインショッピングモールへと成長させた立役者だが、情報流出事件で再び危機管理能力が問われている。

同じく1978年生まれで注目されるのが、韓国の石油化学大手・錦湖石油化学の総括社長、パク・ジュンギョン氏。グループ会長のパク・チャング氏の長男で、困難な業況の中でも多角化された事業構造により善戦しているとされる。

また、SPCグループ会長、ホ・ヨンイン氏の次男で、BR Korea社長のホ・ヒス氏も新規事業開拓に力を入れている。韓国化粧品大手コスマックスの2世経営者、イ・ビョンマン氏は今回、副会長に昇進し化粧品事業のさらなる強化を進める。

女性CEOとしては、2019年からファッション企業セジョングループを率いるパク・イラ代表が代表格だ。

1966年生まれの午年では、カカオ創業者のキム・ボムス氏ほか、「白と黒のスプーン」の異名で知られる外食チェーン大手ザ・ボーンコリアのペク・ジョンウォン代表も含まれる。キム・ボムス氏はカカオ株を通じて約6兆ウォンの評価額を持ち、今年はSMエンターテインメントを巡る株価操作事件で1審無罪判決を受けたものの、現在は控訴審が進行中で、今後の経営復帰が焦点となっている。

建設業界では、大宇建設のキム・ボヒョン社長が注目される。空軍准将出身で、中興グループのチョン・チャンソン会長の娘婿として2021年に大宇建設の買収を指揮した。

(c)news1

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