2025 年 12月 23日 (火)
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少年犯罪歴ある外国人に「韓国帰化」を不許可…不服訴訟の結果も「敗訴」

ソウル行政裁判所(c)MONEYTODAY

少年時代の犯罪歴と無免許運転による罰金刑歴を理由に、韓国政府から帰化申請を拒否されたバングラデシュ国籍の男性が、その処分を不服として起こした訴訟で敗訴した。ソウル行政裁判所は12月21日、男性が法務省を相手取り起こした「国籍申請不許可処分取消請求訴訟」で原告敗訴の判決を下したと明らかにした。

男性は韓国人女性と結婚して簡易帰化を申請していたが、婚姻が破綻した後、別の根拠で再度帰化を申請した。しかし、法務省は男性に「品行端正」の要件を満たしていないとして帰化を不許可とした。男性には特殊窃盗・盗品斡旋・無免許運転などにより、少年保護処分を受けた経歴があり、成人後も無免許運転で罰金刑を受けた前歴があった。

男性は「少年期の行為は突発的なものだった」と主張。また、罰金刑についても「企業などと連座する形で処罰された(両罰規定)ため」と説明。さらに、社会奉仕活動などを挙げて「品行端正要件を満たしている」と訴えた。また、すでに韓国で生活基盤を築いており、帰化が認められないことによる不利益が過度だとも主張した。

これに対し裁判所は「法務省が事実を誤認したり、裁量権を逸脱・濫用したとは言えない」と判断し、帰化不許可処分を適法と認めた。

判決では「男性は複数の犯罪を長期間繰り返している」「犯行の多くが少年時代のものとはいえ、違法性や非難可能性が軽微とは言えない」「申請時に犯罪歴を一切記載しなかったことから、韓国の法体系を尊重する意思が乏しいと見られる」とした。

さらに「男性は結婚移民ビザ(F-6)を保持しており、韓国での合法的な滞在は可能。また、帰化申請も再申請可能であるため、今回の不許可が過度な不利益をもたらすとは言えない」と指摘した。

(c)MONEYTODAY

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