2025 年 12月 17日 (水)
ホーム社会ソウルの高校生、4割が大学進学見送り…地方との差が鮮明に

ソウルの高校生、4割が大学進学見送り…地方との差が鮮明に

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ソウルの高校3年生のうち、10人に4人がすぐに大学へ進学せず、浪人などを選んでいる実態が明らかになった。一方、地方の高校生で大学へ進学しない割合は2割にとどまり、地域間の進学率の差が浮き彫りとなっている。

韓国の大手教育企業、鍾路学院が2025年度の全国1684校の一般高校の大学進学状況を分析したところ、ソウルの高校3年生のうち4年制大学への進学率は46.2%、専門大学への進学率は18%で、大学進学率の合計は64.2%にとどまった。これは全国平均(4年制大学進学率63.5%、専門大学15.4%の合計で79%)と比べて大幅に低い水準だ。

特にソウルの4年制大学進学率は、全国17の市・道の中で最も低かった。次いで低かったのは2位の仁川(インチョン)で54.5%、3位の京畿(キョンギ)で55.7%と、首都圏全体で低い傾向がみられた。このことから、浪人生の増加は江南(カンナム)3区といった特定地域の問題ではなく、首都圏全体の現象といえる。

進学率の低さの背景には、地方からの学生が毎年ソウルの大学に集中する一方で、ソウル居住の高校生は専門大学への進学や浪人を選択せざるを得ない状況があるとみられる。ソウルの高校3年生の専門大学進学率は18%で、全国4位だった。最も高かったのは仁川で24.8%、次いで済州(チェジュ)20%だった。

鍾路学院のるイム・ソンホ代表は「地方にも名門大学はあるが、学費や生活費の負担から敬遠されている」と指摘。「地方の学生がソウル圏の大学に進学する際は自治体などが寄宿舎を提供するが、ソウルの学生が地方の大学に進学する場合には経済的な問題が生じやすい」と述べた。

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