2026 年 1月 21日 (水)
ホーム経済IT/メタバース「着るだけで筋力40%アップ?」…韓国・研究機関が開発した「1kgスーツ」が話題に

「着るだけで筋力40%アップ?」…韓国・研究機関が開発した「1kgスーツ」が話題に

ETRIが開発した弾性スーツをリハビリ患者が着用する試験=ETRI(c)KOREA WAVE

韓国電子通信研究院(ETRI)は12月11日、高齢者、リハビリ患者、労働者らの身体活動を支援できる「テンセグリティ(tensegrity)」構造の超軽量ウェアラブル補助装置を開発し、臨床試験によって身体機能の改善効果も確認したと発表した。

メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ヒボム記者の取材によると、ETRIは、従来のウェアラブルロボットが抱えていた重量・価格・着用の負担といった問題を解決するために、弾性スーツを考案した。重さは1kgにも満たず、装着感や経済性、そして必要な身体補助機能を果たすのに適している。

テンセグリティ構造とは、傘やテントが軽い紐と骨組みによって安定した構造を実現する原理と同じもの。研究チームはこの構造によって引張力(Tension)と構造的安定性(Structural Integrity)を確保した。

ヒューマン増強研究室のシン・ホチョル責任研究員は「この原理を人体補助装置に応用し、脊椎や下肢部分を自然かつ柔らかく支えることで、座って立ち上がる・歩く・物を持ち上げるといった基本的な日常動作が可能になるよう設計した。使用者の身体的負担を大きく軽減できる」と説明した。

シン・ホチョル氏によると、人体の筋骨格構造から着想を得て開発した技術といい、1kg未満のパッシブ型製品からモーターとAIを搭載したアクティブ型システムまで拡張可能なプラットフォームで、身体機能が低下したユーザーの筋力や持久力などを強化するのに役立つとみられる。

臨床試験も進められ、忠北大学病院リハビリテーション科と共同で、65歳以上の高齢者および身体障害者20人を対象に弾性スーツの効果を検証した。

着用前後の歩行速度やバランス、下肢筋力、心肺持久力などの主な身体機能を分析した結果、歩行速度は約14%向上し、物を持って移動するのにかかる時間は約22%、階段の昇降にかかる時間は約18%短縮されたことが分かった。

下肢筋力を反映する椅子から立ち上がる動作の遂行能力は約40%向上した。心肺持久力の指標である歩行距離も約9%増加し、全体的な身体機能の改善効果が確認された。また、装着効果、体感重量、構造的安全性などに関する主観的なアンケート結果でも高い満足度を示した。

臨床試験を担当した忠北大学病院リハビリテーション科のコン・ヒョノ教授は「弾性構造が動きやバランスを自然にサポートすることで、特に身体機能が低下した高齢者に顕著な改善効果が見られた。今後は障害の程度や体型に合わせたカスタムデザインによって、補助効果をさらに最適化する」と述べた。

ETRIは今回の弾性スーツ技術をもとに、現在、高齢者リハビリセンター、デイケアセンター、産業現場など、実際のさまざまな使用環境における実用テストの準備を進めている。さらに将来的には商用化を推進し、超高齢化社会が直面する医療・介護・労働環境の問題解決に貢献したい考え。

(c)KOREA WAVE

RELATED ARTICLES

Most Popular