
韓国でチョコパイとカスタード菓子計1050ウォン(約111円)を盗んだとして窃盗の罪に問われた被告(40代男性)が控訴審で無罪判決を受けた。検察は12月2日、最高裁への上告を断念し、判決は確定した。
事件は昨年1月、全羅北道・完州(チョルラブクド・ワンジュ)郡の物流会社で発生。警備員だった被告が早朝4時ごろ、事務所の冷蔵庫にあったチョコパイとカスタード菓子を食べる様子を監視カメラの映像で見た関係者が告発した。
検察は略式起訴し、罰金50万ウォン(約5万3050円)を命令、裁判所はこれを5万ウォン(約5305円)に減額した。しかし男性は「有罪なら職を失う恐れがある」として正式裁判を請求し、無罪を主張した。
1審は有罪だったが、控訴審の裁判所は「冷蔵庫の使用には慣例があった」と認定し、無罪とした。
事件はメディアで取り上げられ、国会でも問題視されるなど波紋を広げた。検察は途中で量刑を宣告猶予に変更したが、男性はあくまで無罪にこだわり、最終的にその主張が認められた。
ネット上では、税金を使ってまで争うべきだったのかという疑問の声も上がっている。
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