
韓国で庶民の外食として親しまれてきたカルグクス(韓国風うどん)の価格が急騰している。韓国消費者院によると、2025年10月時点のソウルでの平均価格は9846ウォン(約1045円)で、1年前より約4.9%上昇。外食メニュー8品目の中で最も上昇幅が大きかった。
価格はここ4年で29%以上上昇し、1万ウォン(約1061円)超えは目前。背景には、小麦粉など輸入原材料の価格高騰がある。韓国の小麦はほぼ全量が輸入に依存しており、為替レートの上昇が直撃している。2023年末に1289ウォンだったドル・ウォン相場は、現在1470ウォン台まで上昇した。
明洞の有名店では、2017年に8000ウォン(約849円)だったカルグクスが、現在は12000ウォン(約1273円)に達し、消費者からは「もう安くない」との声も聞かれる。店主らも「仕入れ価格が前年より30%上がった」「これほど経営が苦しいのは初めて」と窮状を訴える。
影響はカルグクスだけにとどまらず、サーモン料理を扱う飲食店も同様の打撃を受けている。輸入価格の高騰により、ソウルでは「赤字覚悟」でサーモンを提供する店も出てきた。
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