2025 年 12月 1日 (月)
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韓国・アップビット大量仮想通貨流出、ハッカーは445億ウォン分を「ソラナ」に一本化…現金化へ秒読み

フロリダ州マイアミにあるソラナスペースの店舗(c)AFP/news1

韓国最大の仮想通貨取引所アップビットがハッキング被害に遭い、約445億ウォン(約50.7億円)相当の仮想通貨が流出した事件で、犯人が盗んだ24種類の資産すべてをソラナ(SOL)に一本化していることが分かった。これは現金化に向けた準備段階と見られる。

アップビットを運営する韓国のブロックチェーン企業ドゥナムは11月27日、ソラナ系の仮想通貨において不正な出金が確認されたと公表。流出額は計24種類、総額で445億ウォンに上る。

この日、仮想通貨のブロックチェーン閲覧サービス「ソルスキャン(SOLscan)」によって分析されたハッカーのウォレットアドレスによれば、犯人はレイディウム(Raydium)、メテオラ(Meteora)、アクイファー(Aquifer)といった脱中央化取引所(DEX)を使い、盗んだ資産をすべて「ラップド・ソラナ(WSOL)」へと交換している。

仮想通貨業界関係者は「トークンを一つにまとめるのは典型的な資金洗浄の第一段階であり、最終的な目的は現金化にある。ソラナ系のDEXは手数料が低く、取引速度も速いため、ソラナに一本化する作業は容易だ」と指摘する。

今回盗まれた資産には、オルカ(ORCA)、ペング(PENGU)、ソニック(SONIC)、マジックエデン(ME)などが含まれており、いずれもWSOLに交換されている。オルカは、オルカ専用のトークンスワップサービス「ワールプール(Whirlpool)」を使って交換されていた。

(c)news1

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