
韓国で、親が子どもに卑語や暴言など不適切な名前を付けることを禁止する法案が国会に提出された。与党「共に民主党」のチョン・ヨンギ議員は11月20日、「家族関係の登録などに関する法律」改正案を代表発議し、同党所属の議員15人が共同提案者として名を連ねた。
改正案は、出生届を提出する際、社会通念上名前として不適切とされる表現が含まれている場合、当局がその届出を受理しないことができるとする内容。
現在の法律では、名前に使用する「文字」に制限があるものの、「意味」についての規定はない。そのため、親が公序良俗に反する表現を子どもの名前に付けたとしても、行政機関が拒否することができない状況にある。
議員側は法案提出理由として「成長過程で、名前をからかわれることで人格形成に深刻な悪影響を及ぼす恐れがある」と説明。実際、韓国の裁判所には過激な名前からの改名申請が数多く寄せられているという。
チョン議員は「親が子の利益に反する名前を付ける行為は、親権の乱用であり、情緒的虐待に該当する。名前はその人のアイデンティティを形成し、社会生活の基礎となるもの。子どもの人格権と幸福追求権を法律の枠組みの中でより確実に保護する必要がある」と述べた。
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