
「老化の時代は終わるかもしれない」。再生医療や老化克服分野の第一人者である米ジェネレーション・ラボのイリーナ・コンボイ最高科学責任者(CSO)は、11月19日にソウルで開かれた「グローバルバイオフォーラム2025(GBF2025)」のパネル討論で、2030年には老化を克服する治療法が本格的に実用化される可能性があると語った。
コンボイ氏は「今後5~10年で人間に適した老化治療法が見つかるだろう」と述べたうえで、「健康な状態が維持されれば、人間の人生観や環境意識も変わってくる」と展望した。さらに、時間は一方向に流れるが、生物学的年齢は速くも遅くも進行し得るとし、自社ではその変化を正確に計測するシステムを開発中であると述べた。「クルマのメーターに警告灯がつくように、病気の兆候を発症前に検知する技術が構築されつつある」とも強調した。
同フォーラムでは、韓国・高麗大学医学部のチョン・オクヒ教授も登壇。「細胞老化は避けられない自然現象ではなく、特定の全身的要因により制御可能であることが示されつつある。これを標的とすることで、老化や筋肉減少症といった加齢性疾患への新たな治療法が期待される」と発言した。
パネルに参加した韓国の専門家たちは、韓国政府による老化克服研究への支援拡大を求めた。
韓国の創薬ベンチャー「ハプルサイエンス」のチェ・ハクベ代表は「韓国も独自に老化研究を進めてはいるが、基礎研究や自信の面では世界をリードできていない」と述べ、「老化が正式な適応症として認められていないことが、研究開発の障害になっている。規制機関がこの壁を取り払えば、民間投資も活発になるはず」と訴えた。
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