
韓国のJTBC番組「事件班長」が報じた内容によると、10代から問題行動を繰り返していた娘に何度も裏切られてきた60代の女性が、15年ぶりに再会した娘によって再び深刻な被害を受けた。女性は、若くして夫を亡くし、息子と娘を1人で育てた。息子は真面目だったが、娘は素行の悪い友人と付き合い、非行を繰り返した。
高校時代、娘は家から現金や貴金属を持ち出して家出し、2年後に赤ん坊を連れて戻った。女性は娘とその夫を支援したが、3年後に娘は不倫の末、子どもを置いて再び家出した。その後15年間、音信不通だったが、2024年冬、娘がみすぼらしい姿で戻ってきた。「助けてほしい」と懇願され、女性は携帯やクレジットカードを与えて再び受け入れた。
しかし、娘は再び信頼を裏切り、女性や知人の貴金属を盗んだほか、女性の口座から現金を引き出し、カード代金を滞納して姿を消した。女性が娘の住まいを訪れると、同居していた男性が「自分も被害者。姪の指輪も盗まれた」と訴えたという。娘はこの男性の財産を奪った後、再び女性のもとに現れ、長男の財布から金を抜こうとして現行犯で見つかっていた。
女性は「娘にここまでされるとは思わなかった」と語り、携帯の不正利用や通帳の現金引き出しなど被害が今も続いていると訴える。警察には通報したが、「娘だから」と本格的な捜査は進んでいない。
パク・ジフン弁護士は「かつては親族間の財産犯罪は処罰対象外とされたが、現在は憲法違反とされ、改正が進められている。今回のような常習的犯罪は、直系親族でも処罰対象となる」と指摘している。
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