
ソウル市江南(カンナム)区で、泥酔した女性を車に乗せて性的暴行を加えた後、街中に放置し失明させたとして、韓国の大手芸能事務所幹部の男が検察に送致された。
ソウル瑞草(ソチョ)警察署によると、この男は2025年8月、江南区の道路沿いで酒に酔ってまともに歩けない状態だった女性を自分の車に乗せ、約20分移動した後、商業施設の路地で車を停めて女性を性的に暴行した疑いが持たれている。
その後、意識がもうろうとした女性を男は車外に連れ出し、電柱の脇に座らせたまま現場を立ち去った。通報者の証言などによると、当時、女性は顔から大量の出血をしており、倒れ込んだ衝撃で深刻な負傷を負っていたとみられる。
女性は放置から約1時間30分後、通りかかった通行人によって発見され、病院に搬送されたが、頭蓋骨骨折や脳出血、視神経損傷などが判明。適切なタイミングで治療を受けられなかったため、左目の視力を失ったことが明らかになった。
警察は、この芸能事務所幹部に対して準強制わいせつと過失傷害などの容疑で2度にわたり逮捕状を請求したが、いずれも裁判所により棄却された。今後、検察による捜査と司法手続きが進められる。
男が所属していたのは、韓国芸能界で複数の著名タレントを抱える大手芸能事務所とされており、波紋が広がっている。
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