
隣に住む既婚女性と不倫関係になった夫が、妻の性格を理由に開き直った挙句、「妻が子どもを虐待している」との虚偽の噂を流し、妻の事業を妨害していたという相談内容が韓国で伝えられた。
相談を寄せたのは、子ども向けのパソコン教室を運営している女性。11月14日、YTNラジオの番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」に出演し、夫との問題を明かした。
女性は5年前に夫と知り合い、交際からわずか3カ月で結婚。その後、夫の行動に異変を感じ始めたという。ある日、ベランダで誰かと甘い言葉を交わしながら電話する夫の姿を見かけた。
女性がこっそり近づいて聞いたところ、「ダーリン」「可愛いね」などの愛情表現に加え、性的な会話も交わされていた。彼女はその内容をスマートフォンの録音機能で記録した。
さらに数日後、外出した夫の後をひそかに追跡したところ、夫が公園で会っていたのは、過去に家族の集まりで数回顔を合わせたことがある、隣家の子どもの母親だった。二人は自然に手をつなぎ、車に乗ってどこかへ向かったという。
女性はその様子を写真と動画で証拠として記録。帰宅した夫に見せて問いただすと、夫は逆に声を荒げ「お前の独善的な性格に耐えられなかった」と逆ギレ。自らの不倫を正当化する態度を見せた。
女性は「不倫を開き直る夫に言葉を失った。以降、さらに頻繁に外出するようになった」という。不倫相手の女性に接触を試みたところ、これを知った夫が逆恨みし、女性が運営するパソコン教室の業務を妨害し始めたという。
その後、夫は「妻が子どもに虐待をしている」という虚偽の噂を流し、さらには教室の受講料を自分の口座に振り込ませ、勝手に割引までするという常軌を逸した行動に出た。女性は「もう限界だ。離婚はもちろん、夫を刑事告訴したい」と訴えた。
これに対し、番組に出演したイム・ヒョンチャン弁護士は「夫と不倫相手の会話を無断で録音した場合、通信秘密保護法違反に該当する可能性があり、証拠としては認められない」と指摘。「過去には民事訴訟で参考資料として使われたケースもあったが、最近では大法院(最高裁)が『通信の秘密を侵害した録音ファイルは証拠能力がない』との判断を示している」と説明した。
一方で、「夫が妻に関する虚偽の情報を流したり、児童虐待といった事実無根の噂を流布した場合、名誉毀損罪や業務妨害罪での刑事告訴が可能だ。また、受講料の不正な受け取りは横領罪にも問える」と述べ、法的対応の可能性を示した。
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