
2025年の冬を前に韓国に襲来した早期寒波が、ファッション業界に思わぬ特需をもたらしている。気温の急落により防寒衣類やアクセサリーの需要が急増し、例年より1カ月以上早くダウンジャケットやヒートテック、防寒スリッパといった冬季商品が売れ始めた。昨年は暖冬により販売が低調だったが、今年は「寒波特需」での巻き返しを狙う構えだ。
オンラインファッションプラットフォームの「ムシンサ(MUSINSA)」は寒波の影響を大きく受けた代表的な例だ。11月1日から7日までの1週間で防寒靴の取引額が前年同期比で120%増加。特にファースリッパやパディングスリッパの取引額は3.5倍以上に跳ね上がり、週次の人気商品ランキングの上位に多数ランクインした。通常は12月に入ってから動き出す冬用スリッパの販売が、今年は10月末から活発化している。
ムシンサの関係者は「平年よりも低い気温が続いており、消費者が屋内外の防寒アイテムを早めに購入している。ダウンジャケットやフリース、パディングスリッパなどの主要カテゴリーの売れ行きが、例年より2週間以上早いペースで推移している」と説明する。
同じくファッションプラットフォーム「Wコンセプト」でも、寒波の恩恵を受けている。10月9日から11月5日までの1カ月間で、ファッション防寒用品の売り上げが前年比で50%増加。電気毛布や温風機などの暖房家電の売り上げは350%急増した。特に一人暮らしや少人数世帯を中心に、室内用防寒グッズの需要が拡大し、ファースリッパ、マイクロファイバー毛布、保温ベストなど生活密着型商品の売り上げが伸びている。
これを受け、Wコンセプトは11月24日まで「Winter Essential Heating Items」企画展を開催し、ファッションとリビングの両面で冬の必需品を紹介している。
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