2025 年 11月 14日 (金)
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電話の会話を理解するAI…韓国LG U+とGoogle Cloudが共同開発

(c)KOREA WAVE

韓国の大手通信会社LG U+(LGユープラス)はGoogle Cloudと共同開発した「イクシオ(ixi-O)AI秘書」サービスを発表した。「ヘイ、イクシ」と声をかけるだけで、通話中に検索結果を知らせ、実際に業務を遂行する秘書の役割まで果たす。

LG U+はイクシオAI秘書を手始めに、4段階からなる4Aインテリジェンス戦略の第2段階への飛躍を宣言し、利用者に合わせた利便性に焦点を当てたAIを披露する。

メガ・ニュース(MEGA News)のパク・スヒョン記者の取材によると、LG U+は11月13日、ソウルで記者懇談会を開き、次世代AI戦略である「パーソナライズド・インテリジェンス」の青写真と、主要サービスである「イクシオAI秘書」を紹介した。

イクシオAI秘書は、通話中の会話の文脈をリアルタイムで理解し、必要な情報を即時に提供する機能を備えている。音声でイクシを呼び出すか、呼び出しボタンを押すとAIが通話に参加し、情報を検索して結果を共有する。

たとえば、友人との通話中に「ヘイ、イクシ、今週末の天気はどう?」と質問すると、AIが情報を検索して音声で結果を知らせてくれる。

このためにLG U+は、通話接続状態でのAI呼び出し、必要な情報の検索と要点の要約、音声とテキストでの同時提供、相手にも即時情報共有が可能なプロセスにより、会話の流れを妨げないようAIを高度化した。

AIが提示する情報は、通話の相手にも一緒に聞こえるようになっている。

また、利用者が安心してイクシオAI秘書を使えるよう、プライバシー保護も強化された。イクシオAI秘書には、オンデバイス型の音声認識(STT)技術が適用されており、呼び出し前の通話内容はサーバーに送信されず、呼び出し後の発話内容のみがAI検索に利用される。

このサービスは2025年内にベータサービスを経て、2026年上半期にはすべてのイクシオ利用者にAI秘書機能を公開する。

この日発表されたイクシオAI秘書は、Googleの最新LLMモデル「Gemini 2.5 Flash Live」を活用して開発された。超低遅延のストリーミングAIが適用されており、会話の流れを遮らずに質問の意図を把握して回答を提供する。

また、Google検索を基盤としたグラウンディング機能と結びつけることで、生成型モデルの理解力を維持しつつ、実際のGoogle検索情報と照合してAI検索の正確性と信頼性を高めた。

さらにLG U+は、自社開発のオンデバイス言語分類モデルとGeminiモデルの文脈理解技術を組み合わせ、通話履歴に基づくAI会話検索機能を実現した。これによりイクシオは、通話内容を要約し、やるべきことを整理し、通話相手の会話スタイルや感情の流れを分析して、関係改善のためのコミュニケーションのヒントを提供できるようになる。

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