
韓国初の商業用発射体「HANBIT-Nano」が11月22日の打ち上げを前に、衛星・実験用搭載体の機能点検と、衛星―発射体間のインターフェース連動テストに突入した。
韓国メガ・ニュース(MEGA News)のパク・ヒボム記者の取材によると、イノスペースは現在、スペースワード(SPACEWARD)発射ミッション遂行のための運用手続きを進行中だという。
この手続きは、発射体のペイロードアダプター(PLA)をはじめとする連動装置と衛星および搭載体との電気・機械的接続を事前に確認する段階であり、安定した締結と統合運用のための発射前の必須プロセスだ。
イノスペースは、5機の衛星を高度300km、傾斜角40度の地球低軌道(LEO)に投入する計画だ。また、分離しない実験用搭載体3機とブランディングモデル1種も搭載されている。実験用搭載体では慣性および航法システムの試験が進められる。
発射予定日は当初の発表通り、ブラジル時間で11月22日午後3時(日本時間23日午前3時)で変更はない。発射場はブラジルのアルカンタラ宇宙センター(Alcântara Space Center)だ。
イノスペースによると、「HANBIT-Nano」の顧客であるブラジル・マラニャン連邦大学(UFMA)、ブラジル宇宙庁、カストロ・レイテ・コンサルティングが最近、衛星および搭載体の機能点検と連動テストのために発射場を訪問したという。
UFMAは技術開発・教育目的の小型衛星2機、AEBは気候・環境データ収集用の小型衛星2機と慣性航法システム(INS)1機、CLCは衛星航法システム(GNSS)1機と慣性航法システム(INS)1機について、事前運用手続きを点検した。
顧客企業であるインドのグラハ・スペース(Grahaa SPACE)の小型衛星1機は、順次搭載手続きを進める。また、韓国のBrewguruのブランディングモデル「ハイボール缶」1種は、宇宙参加型の象徴物として発射体に別途配置される。
イノスペースは、機能点検および連動テストを終えた後、衛星を発射体に結合する最終統合(インテグレーション)手続きを進める。この過程が完了すれば、フェアリング(衛星を保護するカバー)装着、発射前の模擬運用(ドライリハーサル)、気象条件・発射環境の総合点検などを経て、ブラジル空軍との飛行安全および統合運用手続きに基づき最終発射カウントダウンに着手する。
イノスペースのキム・スジョン代表は「今回の衛星―発射体インターフェース連動テストは、イノスペースが民間企業として初めて商業打ち上げサービスのために顧客の衛星を発射体に搭載する一連の手続きを、顧客の要求に合わせて自ら実施したという点で意義がある」と評価した。
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