
韓国で昨年、国際結婚(多文化婚姻)は2万1450件で前年比5%増加した。全体の結婚数がそれ以上に増加したため、国際結婚の割合は4年ぶりに10%台から9%台に再び下落した。一方、国際結婚家庭で生まれた子どもの数は10%以上増加し、少子化の流れの中で反発する姿を見せた。
国家データ庁が11月6日に発表した「2024年 多文化人口動態統計」によると、2024年の国際結婚は2万1450件で、前年に比べ5.0%(1019件)増加した。
全結婚件数に占める国際結婚の割合は9.6%で、前年(10.6%)から1.0ポイント減少した。これは、国際結婚の増加幅(5.0%)よりも全体の結婚増加率(14.8%)の方が高かったためである。
結婚の形態別に見ると、外国人の妻との結婚が71.2%で最も多く、次いで外国人の夫(18.2%)、帰化人(10.6%)の順だった。外国人の妻と夫との結婚割合は、それぞれ前年比で1.4ポイント、0.3ポイント増加し、帰化人は1.7ポイント減少した。
外国人・帰化人の妻の国籍は、ベトナム(26.8%)、中国(15.9%)、タイ(10.0%)の順に多かった。ベトナムと中国出身の妻の割合は前年よりそれぞれ1.1ポイント、1.5ポイント減少し、タイは0.1ポイント増加した。
夫の国籍では、米国(7.0%)が最も多く、次いで中国(6.0%)、ベトナム(3.6%)となっている。
国際結婚夫婦の初婚時の平均年齢は、夫が37.1歳、妻が29.7歳だった。これは前年と比べ、夫は0.1歳減少、妻は0.2歳増加した。
年齢差に関しては、夫が年上のカップルが76.2%で最多を占め、そのうち夫が10歳以上年上のカップルは37.3%、これは前年より0.7ポイント減少した。
昨年の国際結婚家庭における出生児数は1万3416人で、前年(1万2150人)に比べ10.4%(1266人)増加。過去最低だった前年から反発した格好だ。
全体出生児に占める国際結婚家庭の出生児の割合は5.6%で、前年より0.3ポイント増加した。 2024年の全体出生児は3.6%増だったのに対し、国際結婚家庭の出生児数は10.4%増と、相対的に高かった。
母親の国籍別に見ると、ベトナムが30.0%で最多、次いで中国(12.2%)、タイ(5.4%)だった。母親の年齢層では、30代前半(33.9%)、30代後半(28.5%)、20代後半(18.6%)の順だった。

