
ソウル市が進める「電動キックボード通行禁止区域」の拡大に、市民の98.4%が賛成の意向を示していることが11月3日、市の調査で明らかになった。市はこの結果を受け、12月中にも警察と協議し、通行禁止区域の拡大や取り締まり体制の強化を含む新たな運用方針をまとめる。
ソウル市は2025年5月から、麻浦区・弘大「レッドロード」(1.3km)と、瑞草区・盤浦学園街(2.3km)の2区間で、正午から午後11時までの時間帯に「キックボードなしの通り」として試験運用をしてきた。対象区域では、電動キックボードのほか、電動二輪平衡車やモーター駆動の自転車などの通行が禁止されている。
市が8月、対象地域に居住・通勤する500人を対象に実施した調査では、回答者の76.2%が「キックボードの通行量が減少した」と答えたほか、80.4%が「無断放置が減った」、77.2%が「衝突リスクが低下した」と回答。約7割の市民が「歩行環境が改善された」と評価した。
年齢別に見ると、40代以上の市民が、18~30歳の若年層に比べて通行禁止の効果をより高く評価する傾向が見られた。
また、「将来的に歩行者の多い地域や安全が脅かされる場所に対象区域を拡大するべきか」との問いには、実に98.4%が賛成と回答した。一方、「通行禁止によって不便を感じる」と答えた市民は全体のわずか2.6%にとどまった。
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