
韓国の大手食品企業ロッテウェルフードは11月6日、スティック型チョコレート菓子「ペペロ」のブランドが2025年、国内外の年間売り上げで過去最高を記録する見通しだと発表した。
それによると、今年の年間売り上げは約2415億ウォンに達する見込みで、とりわけ輸出額は2024年の701億ウォンから約30%増加し、900億ウォンに迫ると予想されている。
ロッテウェルフードは2020年から、韓国独自の記念日文化「ペペロデー」(11月11日)を世界に広めるため、グローバル統合マーケティングキャンペーンを展開してきた。今年は公式グローバルアンバサダーとして、韓国の人気男性アイドルグループ「Stray Kids(ストレイキッズ)」を起用し、国内外で大きな反響を得ている。
韓国内では、ソウル地下鉄2号線を活用し「ストレイキッズが隠したペペロを探して!」というテーマのラッピングトレインを運行し、MZ世代との積極的なコミュニケーションを図った。加えて、ペペロデーシーズンにあわせて限定パッケージ商品を多数投入し、高い関心を集めた。
中でもストレイキッズとのコラボパッケージは想定を上回るスピードで完売し、観光客が多く訪れるロッテマート・ゼタフレックス(ソウル駅店)では陳列直後に一時品切れとなる人気ぶりを見せた。
また、海外消費者を対象にした参加型プログラムも成果を挙げている。ロッテウェルフードは今年5月から、世界中の一般消費者がペペロの広報大使として活動する「ペペロAGENT:P」プロジェクトを実施。昨年より規模を拡大し、107カ国から2306人の応募があった。
5カ月間にわたりトーナメント形式のミッションに挑戦した参加者の中から選ばれた最終11人は、11月2日に韓国を訪問。3泊4日の日程で、景福宮(キョンボックン)やロッテワールドタワーなどの主要ランドマークを背景にコンテンツを制作し、「分かち合い」というペペロブランドのメッセージを発信した。
ロッテウェルフードの関係者は「ペペロデーが韓国国内だけでなく、グローバルな記念日として定着しつつある。今後も多様な国で消費者との接点を広げ、世界的ブランドとして成長させていく」と述べた。
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