2025 年 11月 4日 (火)
ホーム社会APEC開催の韓国・慶州で「ペンションぼったくり」論争…「使わない温水プール」の代金5万ウォンを強要

APEC開催の韓国・慶州で「ペンションぼったくり」論争…「使わない温水プール」の代金5万ウォンを強要

2025年10月26日、韓国・慶州でAPEC首脳会議の期間中、文化遺跡の各所がライトアップされている(c)news1

アジア太平洋経済協力会議(APEC)CEOサミットが韓国・慶州で開催されたなか、あるペンションの「ぼったくり料金」が物議を醸している。

論争の発端は、10月26日に投稿されたYouTubeチャンネル「ドゥルシネア」の動画。タイトルは「アプリで宿を予約して行ったら、現金を払わないと入室できないと言われた」。動画の内容によると、投稿者のユーチューバーは午後9時44分にアプリで宿を予約し、15分後に宿に到着したが、経営者から「5万ウォン(約5500円)を現金で追加支払いしないと入室できない」と要求された。

この金額は、宿泊施設に併設された温水プールの利用料金だった。しかし、その温水は午後9時までしか稼働しておらず、ユーチューバーが到着した時点ではすでに利用できなかった。ユーチューバーが「寝るだけでプールは使わない」と伝えたが、経営者は「使う・使わないに関係なく、5万ウォンは必ず追加支払いしなければならない」と主張した。

ユーチューバーが宿泊をキャンセルすると伝えると、経営者は「キャンセルして連絡してくれ」と応じた。しかし、宿泊アプリのカスタマーサポートに確認したところ、「経営者が承認しなければキャンセルできない」と言われた。最終的に経営者は「キャンセルしろとは言ったが、返金するとは一言も言っていない」と返金には応じなかった。

経営者は「キャンセルはお客様の意思だ。私は返金するとは言っていない。どこのプールヴィラに行っても追加費用はかかる。深夜に来た他の客からも全員徴収している」と語った。さらに「水温プールは“必須”と大きく明記してあり、お客様が急いで予約したため見落としただけではないか」と責任を転嫁した。

ユーチューバーが「宿泊料が10万ウォンなら、プール代を含めた15万ウォンで表示すべきでは?」と問うと、経営者は「我々も宿泊アプリに12%の手数料を払っている。そこからさらにプール費用に手数料がかかると利益が出ない」と説明した。

最終的にユーチューバーは宿泊を諦め、車で50分離れた別の宿に泊まったという。翌日、宿泊アプリの運営会社から「全額返金する」との連絡を受けたが、これを拒否。「返金を受け取ると、まるでお金目当てで騒いだように見えるから」と理由を語った。

ユーチューバーは「私にも、情報をきちんと確認しなかった非はあるが、現場で追加される強制的な必須費用は、誰でもすぐに気づけるようにしておくべきだった」と振り返り、「非常に不快な体験だった。これからプール付きペンションを利用する方々は、基本情報をよく確認して同様の被害に遭わないようにしてほしい」と呼びかけた。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular