
ソウルの中心・光化門(クァンファムン)広場でネズミの目撃情報が相次ぎ、鍾路区(チョンノグ)は殺鼠剤(さっそざい)の設置や飲食物のゴミの管理強化など集中的な防疫に乗り出した。
鍾路区によると、最近「光化門広場でネズミを見た」という通報が増えている。実際、区内のネズミ関連の苦情件数は2023年以降急増しており、2025年8〜9月も8件あった。
ソウル市全体でもネズミは頻繁に出没するようになった。国会環境労働委の報告によると、2020年から2024年まで5年間の通報件数は9280件で毎年増加。市は、猛暑・豪雨など異常気象や再開発による都市環境の変化が一因とみている。
鍾路区は「ソウルの顔」ともいえる光化門広場の衛生状態を守るため、10日に現地を点検。飲食店街やフードトラックゾーンなど18カ所に殺鼠剤を設置した。
また、ゴミの収集方式も見直し、大型建物には地下の指定場所での回収、フードトラックには専用集積所への廃棄を義務づけた。小規模店舗にも密閉型専用容器の使用を勧告している。
10月21日には広場一帯で高圧水洗浄を実施。特にフードトラックエリアを重点的に点検した。区関係者は「ネズミの発生を根本的に防ぎ、清潔で安全な都市環境を維持したい」と話している。
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