
韓国海軍がイージス艦の主要装備である「共同交戦能力(CEC)」の導入を米国側に要請したものの、米海軍がこれを拒否していたことが明らかになった。
国会国防委員会所属のカン・デシク議員(国民の力)が海軍本部から提出を受けた資料によると、韓国海軍は2024年6月、米海軍に対し「北朝鮮の脅威に対応するため、正祖大王級イージス艦の建造とSM-3・SM-6艦対空ミサイルの導入を推進しているが、CECを搭載していないため超水平線および長距離対空目標への対応能力が制限されている」としてCEC輸出を要請した。
しかし、米海軍は約2カ月後の回答で「米政府の輸出統制および移転政策は韓国へのCEC輸出を支援していない」と明言し、これを拒絶した。米国はすでに2018年にオーストラリア海軍のホバート級イージス艦、2020年には日本の海上自衛隊・まや型イージス艦に対してCECを輸出しており、韓国のみ販売を拒んだ形となる。
CECは、艦船や航空機のレーダーで取得した目標情報をリアルタイムで共有し、共通の標的データを作成するシステム。これにより、複数の艦艇が相互に補完して遠距離・高高度の航空標的を同時に認識・攻撃することが可能となるため、艦隊全体の防空能力を飛躍的に向上させるとされる。
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