
韓国・忠清南道西部に位置する港町・保寧(ポリョン)市が、秋の行楽シーズンにあわせて島旅を推奨している。市内には計105の島があり、このうち15が有人島。残る90は無人島で、静けさと手つかずの自然が魅力だ。
保寧市はこのほど、代表的な観光地として「外煙島」「揷矢島」「長古島」の3島を紹介。釣りやトレッキング、キャンプ、潮干狩りなど、秋ならではの楽しみが詰まっている。
◇「霧に包まれた島」 外煙島
保寧市の大川港から約1時間半の航路にある外煙島は、海霧に包まれる幻想的な景観から“煙の島”とも呼ばれる。島内には、国の天然記念物に指定された常緑樹林が広がり、山道からはススキの草原と青い海を一望できる。特に夕刻のゴラグム海岸では、丸石の浜辺に沈む夕日が見どころだ。
◇揷矢島…自然の“宝物”が点在
大川港から約40分の揷矢島は、大小の奇景が点在する自然の宝庫。なかでも注目は「免挿地(1日2回だけ現れる無人島)」「ムルマント(干潮時に湧き水が噴き出す場所)」「黄金クロマツ(松ぼっくりを結ばない珍種の松)」の“三大自然遺産”だ。夜間は空気の澄んだ気候から、天の川がはっきりと観察できる星空スポットとしてキャンパーの人気を集めている。
◇長古島…モーセの奇跡を体験
外煙島と同じく、約1時間10分の船旅でアクセスできる長古島は、アワビ・イワシ・ナマコといった海の幸が豊富な漁業の島。ミョンジャン島海水浴場では、干潮時に海の道が現れる現象、いわゆる“モーセの奇跡”が体験できる。1日2回訪れるこの時間帯には、干潟を歩く家族連れや体験学習の子どもたちでにぎわう。また、地元漁師とともにイイダコ漁や干潟遊びなどの漁村体験ができるのも魅力だ。
◇秋の味覚とともに旅を
この時期はコノシロやワタリガニなどの秋の海産物も旬を迎える。観光客向けの食堂では、地元で水揚げされたばかりの魚介を使った韓国風の海鮮料理が提供される。
韓国文化体育観光省が実施する「旅行の秋キャンペーン」の一環として▽宿泊費:最大3万ウォン(約3300円)割引▽地域バス:30%割引(上限3000ウォン)▽観光列車:50%割引――の割引も利用可能。
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