韓国でNFT市場の熱気が続いている。特に韓国の有名NFTプロジェクトの後続NFTが相次ぎ、一部の人たちはNFT市場の新興富豪として呼ばれている。
グローバルNFTマーケットプレイス「オープンシー(Open Sea)」によると、今月21日現在の「G.Rilla」の最低取引価格は、約450万ウォンのレベルだ。取引価格は随時変動し、早いテンポで値が上がっている。ミンティング(NFTを新たに作成・発行すること)後、1週間も経たずに価格が数百万ウォン台に上昇した。
G.Rillaは「メタコンズ(MetaKongz)」の後続NFTプロジェクトとして、今月16日に2度に渡り、ミンティングを終えた。ミンティングの数量は計1万個で、このうちチームに戻る300個を除けば9700個程度だ。G.Rillaは、ミンティング開始と同時に発行予定の数が売り切れとなり、大興行を記録した。1回目は3000個、2回目は6700個だった。G.Rillaは同日、ミンティング後、4時間で「オープンシー」24時間取引基準で、オールチェーン3位につけた。
G.rillは、すべて「おしゃれな使者のように」のイ・ドゥヒ代表が参加したNFTだ。G.Rillaのオリジナルプロジェクトともいえるメタコンズも同様に、前日基準でオープンシー上位のNFTコレクションで21位を記録した。最も低い価格で取引されたメタコンズNFTも3000万ウォンを軽く超えている。
このほかにも、イ・ドゥヒ代表が直接率いる「P2E(Play-to-Earn)」トレーディングカードゲームである「シルタレのNFTプロジェクト」も興行的に成功し、最低価格が1000万ウォンを超えた。G.Rillaのホルダー数は4500人、メタコンズは3300人、シルタレは1100人と、イ・ドゥヒ代表のNFTプロジェクトホルダー数だけでも9000人に迫っている。
イ・ドゥヒ代表が開発者としてさまざまなNFTプロジェクトに参加している一方、NFTの一番の核心であるコンテンツを直接制作してNFT市場で名を馳せた創作者もいる。先月、ミンティングをした作家ジプシー(Zipcy)の「スーパーノーマルプロジェクト」が代表的だ。
ジプシーは、SNSで有名なイラストレーターで、最近はNFTまで活動領域を広げた。ジプシーの「NFTプロジェクト」はミンティング前から大きな話題を呼び、ミンティング以後、オープンシーで一時上位コレクション1位を記録した。「スーパーノーマルプロジェクト」のロードマップによると、該当NFTプロジェクトは、ファッションゲームと連携し、シーズン2、シーズン3まで拡大する予定だ。
NFTのミンティング費用が大部分人件費とマーケティング費用としてかかるという点と、普通、開発チームが一定量のNFT物量を保有しているという点を考慮すれば、人気NFTのプロジェクトチームは少なくない収益を上げたものと見られる。
最近、K-NFTの人気が高まり「クレイトン(Klaytn)」基盤の国内NFTプロジェクトが増え、クレイトン生態系を作った「グラウンドX」のハン・ジェソン代表も、K-NFTの有名人として再び注目を集めている。クレイトンネットワークを基盤とした人気NFTプロジェクトとしては、G.Rilla、メタトイドラゴンズ、メタコンズ、シルタレ、セブン、シープファームなどがある。
ある暗号資産業界の関係者はこう解説する。
「NFTのミンティング金額は開発チームが任意に決めるもので、ほとんどが人件費とマーケティング費用。NFT市場の状況も、ミンティング価格を決定する要因として、現在のような状況であればNFTミンティング価格と取引価格ともに相当高くならざるを得ない。NFTプロジェクトに対する人気が高ければ高いほど、開発チームが得る利益も高くなる」
©NEWSIS