
結婚10年目、2人の子を育てる韓国の専業主婦の女性がYTNラジオの番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」で、数億ウォン(数千万円)相当の暗号資産(仮想通貨)を隠し持っていた夫と離婚したら財産分与がどうなるのか相談した。
女性の夫は幼い頃に父を亡くし、長男として一家を支えてきた。そのため倹約癖が強く、生活費として月200万ウォン(約21万円)を渡す一方で、毎週家計簿をチェックし、浪費がないか管理していた。女性と子どもたちは海外旅行などぜいたくを一切せず、食材も安い物を選んで買っていたという。
ところがある日、夫の携帯電話から見慣れないインターネット銀行アプリを発見。暗号資産取引所への送金記録があり、数億ウォン相当のコインを隠していたことが分かった。
裏切られたとの思いを強くした女性は「私と子どもがつつましく暮らしている間、夫はゴルフ通いするなど悠々と暮らしていた。もう一緒に暮らせない」と語り、離婚の可否と隠し財産の分与について尋ねた。
イ・ミョンイン弁護士は「夫が数年間にわたり巨額を隠し、妻を欺いた行為は夫婦間の信頼を根本から壊すもので離婚事由に該当する可能性が高い」と指摘。「夫が事業で得た収入は夫婦の共同財産であり、秘密口座も分与対象になる」と説明した。
最後にイ弁護士は「専業主婦として10年間家庭を担い、2人の子を育てた貢献度は40~50%と高く評価されるだろう」と付け加えた。
(c)news1