
韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏をめぐる裁判が秋夕連休を終え、本格的な証人尋問段階に入る。キム・ゴニ氏はこれまで特別検察官による取り調べで多くを語らず沈黙を貫いてきたが、法廷では全面的な防御に転じるとみられる。
法曹関係者によると、ソウル中央地裁は10月15日に資本市場法違反などの罪に問われているキム・ゴニ氏の第2回公判を開く。この日から裁判所は、いわゆる「ドイツモーターズ株価操作事件」と「公認介入疑惑」に関する核心証人の尋問を開始する。
株価操作疑惑では「第一次主犯」とされる投資家イ・ジョンピル氏や、「キム・ゴニ・エクセルファイル」の作成を指示したとされるブラックパールインベストメント元幹部のミン・テギュン氏が証人として出廷する。
また、いわゆる「ミン・テギュン・ゲート」を暴露した元未来韓国研究所副所長のカン・ヘギョン氏の尋問も予定されている。同22日と24日には国民の力のユン・サンヒョン議員、改革新党代表のイ・ジュンソク(李俊錫)氏、ミン氏、元国会議員のキム・ヨンソン氏らが続けて証人席に立つ見通しだ。
さらに24日午後からは、いわゆる「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)ロビー」疑惑に関連し、シャーマン「乾真法師」として知られるチョン・ソンベ(全成培)氏や教団元世界本部長のユン・ヨンホ氏らが出廷し、金品授受の有無について証言するとみられる。
キム・ゴニ氏は起訴前の特別検察調査では一貫して黙秘を続けたが、法廷では弁護団を通じて積極的な反論に出るとみられる。9月24日の初公判ではすべての起訴事実を全面否認した。
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