
韓国での結婚式費用が再び上昇している。韓国消費者院が2025年8月に全国14地域の結婚サービス業者504社を調査したところ、結婚式場費用と「スドメ」(スタジオ・ドレス・メイクアップ)を合わせた平均総費用は2160万ウォン(約226万1520円)に達した。6月の2074万ウォン(約217万2162円)、7月の2099万ウォン(約219万8475円)から増加を続けている。
地域別では、ソウル市の江南3区(江南・瑞草・松坡)が最も高額で3509万ウォン(約367万3713円)に達し、江南以外のソウル地域が2588万ウォン(約270万9996円)、京畿道が1862万ウォン(約194万9670円)と続いた。一方、慶尚道は1181万ウォン(約123万6717円)で全国最低水準だった。江南3区と慶尚道では約3倍の差が生じている。
首都圏全体では費用が4.3%上昇(2555万ウォン→2665万ウォン)(約267万5085円→約279万2155円)したのに対し、非首都圏では1.9%下落(1541万ウォン→1511万ウォン)(約161万347円→約158万173円)しており、地域格差が鮮明になっている。
結婚式場の中間価格は1580万ウォン(約165万4260円)で、6月調査比1.3%上昇した。江南3区は3150万ウォン(約329万8050円)、江南以外のソウルが2060万ウォン(約215万6820円)、忠清道1680万ウォン(約175万8960円)などが上位に並び、釜山は775万ウォン(約81万1425円)と最も低かった。
式場費用のうち会場使用料(大館料)の中間価格は350万ウォン(約36万6450円)で、6月に比べ16.7%の大幅上昇を記録した。江南3区が750万ウォン(約78万5250円)と突出し、江南以外のソウルが570万ウォン(約59万6790円)、京畿道が400万ウォン(約41万8800円)で、済州島は80万ウォン(約8万3760円)と最低だった。
1人当たりの食事代の中間価格は6万ウォン(約6282円)を超え、6月より2000ウォン(約209円)増加した。江南3区では8万8000ウォン(約9213円)、江南以外ソウル7万ウォン(約7330円)、京畿道と光州が6万2000ウォン(約6481円)。済州島は4万2000ウォン(約4397円)で最も安かった。
スドメの中間価格は293万ウォン(約30万6891円)で、6月より1万ウォン(約1047円)上昇した。地域別では光州345万ウォン(約36万1215円)、釜山320万ウォン(約33万5040円)、全羅道318万ウォン(約33万2930円)などが高額で、慶尚道は210万ウォン(約22万47円)と最安。江南3区は313万ウォン(約32万7981円)、江南以外ソウルは259万ウォン(約27万1273円)だった。
消費者院が結婚準備代行業者20社の契約書を調べたところ、すべての業者で不公正な約款条項が確認された。95%にあたる19社は写真ファイル購入費やドレス試着費といった必須オプションを基本サービスから外して別料金としており、65%にあたる13社はオプション価格を「別途」とだけ表記し、具体的に示していなかった。
消費者院は「価格上昇の要因は食材・装飾・花など主要資材の単価上昇や人件費増加によるもの」と分析。今回の調査結果は公正取引委員会と共有し、対象20社に約款改善を勧告するという。
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