
韓流ブームに乗って世界的な注目を集めるK-ファッション。しかし業界関係者の間では「事実上、最初で最後のチャンスだ」という危機感と期待感が交錯している。
ファッション産業は典型的な内需中心産業とされる。新型コロナ禍の後、報復消費で空前の好況を享受したが、それは一時的な効果にすぎなかった。過去、ウ・ヨンミやソン・ジオといったごく少数のブランドしか海外市場での定着に成功していないのもそのためだ。
ところが最近、様相が変わった。韓国アイドルやセレブが着用しただけで海外消費者から問い合わせが殺到し、逆に海外で人気を得てから国内に逆輸入されるケースも相次いでいる。東京・渋谷PARCOで開かれた韓国ブランド「トリミングバード」のポップアップでは、IVEが着た商品を見ようと日本人ファンが殺到した。
こうした追い風を受け、韓国ブランドはグローバル進出に拍車をかけている。サムスン物産のSPAブランド「8seconds」はフィリピンに初出店し、LFは「HAZZYS」をグローバルメガブランドへ育成中だ。さらに「Matin Kim」は香港、マカオ、台湾、日本などで既に11店舗を展開している。
業界の共通認識は明確だ。国内市場は限界に達しており、世界市場こそが新たな成長動力である。「今回の機会は事実上、最初で最後」という声は決して誇張ではない。
K-ファッションが世界舞台で「一時的な人気」を超えて第2の全盛期を迎えるには、大胆な挑戦と持続的な投資、そしてブランド力の強化が不可欠だ。【news1 キム・ジニ記者】
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