
韓国ビューティー業界に特化した求人プラットフォーム「コゴンゴ(Gogngo)」が、2025年のビューティー業界における求職者のブランド志向を9月30日に発表した。自社で実施したブランド人気投票と求職者の応募状況を分析したもので、国内で唯一のビューティー人材採用プラットフォームとしてのインサイトが盛り込まれている。
韓国メガ・ニュース(MEGA News)のペク・ボンサム記者の取材によると、ビューティー業界の人材が「一緒に働きたいブランド」として最も多く挙げたのは、iFamily SCの「rom&nd」で1位となった。5月に立ち上げた後、日々変動するランキングを発表しているコゴンゴは、調査開始直後から9月24日までの累積データをもとにした結果だと説明している。
続いて「CLIO」「Fwee」「Medicube」「Anua」が2位から5位にランクインし、その他にも「OLIVE YOUNG」「hince」「d’Alba」「torriden」「Banila Co」などがトップ10入りを果たした。
コゴンゴ側は「この調査は、入社可能性だけでなく、求職者が持つブランドへの好感度も反映している」とし、「ビューティー業界の人材は、各ブランドの待遇や組織文化、さらにはビジョンや感度まで総合的に考慮している」と分析している。
最も多くの応募が集まった職種はマーケティングだった。今年4月のベータサービス開始直後から8月までの応募全体のうち、52.4%がマーケティング職に集中するという圧倒的な結果が出た。
このようにマーケティング職への応募が多い理由は主に2つに分析される。1つ目は、K-ビューティーブランドが国別に現地マーケティング担当者を多数採用している点だ。日本、北米、東南アジアなど主要国を担当するインハウスマーケターやパフォーマンスマネージャー、コンテンツローカライゼーション担当者などの需要が継続的に発生している。コゴンゴが先月発表した採用トレンドによれば、全求人のうち35%がマーケターの採用だったという。
また、マーケティング職種内でも職務の細分化が進んでいることも応募が集中する理由だ。コンテンツマーケター、パフォーマンスマーケター、ブランドマーケター、インフルエンサーマーケターなど、具体的な役割とスキルセットを求めるポジションが増えており、それにより自然と応募者層もマーケティング職に集中する構造となっている。
さらに、コゴンゴを通じて1日に提出される応募書類のうち、半数以上が新興インディブランドを選んでいる点も注目される。これは、求職者がブランドの認知度や企業の規模よりも、ブランドの独自性や製品力、成長可能性をより重視する傾向が反映された結果だ。これについてコゴンゴ側は「最近の求職者の間では、チームが小さいほど多くの経験ができるという認識が広がっており、特に新興ブランドほど自分の嗜好と合致する感度を持っていると感じる傾向があるようだ」と説明している。
実際、過去1カ月間にコゴンゴのプラットフォーム上で実施された全応募の事例を分析したところ、「entrophy」「Picasso」「Menokin」「MUZIGAE MANSION」など、比較的新しいブランドに分類される企業の求人が高い関心を集めたことが分かった。求人掲載当日に応募されたケースのうち68%がこれらの企業に集中しており、大手企業が運営するブランドでなくても、求人が掲載されるとすぐに多数の応募が集まったという事実は、多くのビューティー人材がこの業界に強い関心と愛着を持っていることを示している。
コゴンゴを運営するコーヒーチャットのパク・サンウ代表は、「これまでは求職者が企業を一方的に分析して選択する構造だったが、人材競争が激化している今、企業も求職者の好みや選択基準を細かく見る必要がある」とし、「今回の調査結果をもとに、どのブランドが好感を得ているか、求職者がどのようなポジションや組織文化、ブランドイメージに反応しているのかを把握し、人材戦略に反映すれば競争力を確保できるだろう」と語った。
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