
配達アプリを通じた飲食物の注文が増える中、韓国でこの1年、料理に髪の毛や虫など異物が混入していたという通報が大幅に増加したことが分かった。
野党「国民の力」のアン・サンフン議員が食品医薬品安全処から提出を受けた資料によると、2024年の配達アプリ登録飲食店に関する異物混入関連の通報件数は1万1774件で、前年の7815件から50.6%増加していた。
2021年の6866件と比べると、3年で70%以上の増加となる。また、今年は上半期(1~6月)だけで6056件に達しており、年間通報件数は昨年を上回る勢いだ。
食品衛生法は、配達プラットフォームが消費者から異物混入の通報を受けた場合、食品医薬品安全処に報告することを義務付けている。
プラットフォーム別で見ると、昨年は市場シェアの約60%を占める最大手の配達アプリ「配達の民族」が6338件と過半数を占めた。次いで大手通信販売EC企業クーパンが運営する「クーパンイーツ」が4613件、ドイツ系デリバリーサービスの韓国法人「ヨギヨ」が779件だった。
アン議員は「料理の配達が日常化した今、消費者の食の安全確保は必須だ。食品医薬品安全処は集計にとどまらず、衛生基準を設けるなどして安全な食環境を保障すべきだ」と強調した。
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