2025 年 10月 2日 (木)
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韓国「サンドイッチ世代」40代に危機…死者4人に1人が自殺、がん上回る

ソウル・光化門交差点で出勤する会社員(c)NEWSIS

韓国で家庭と職場双方の重圧を背負う「サンドイッチ世代」である40代の自殺が急増し、深刻な社会問題となっている。統計庁が発表した「2024年死因統計」によると、2024年の40代の死亡者のうち26%が自殺で、死因1位が初めて、がんを抜いて自殺となった。

2024年、40代で自ら命を絶った人は2817人。人口10万人当たり36.2人の自殺率に相当する。そのうち男性が71.7%(2019人)で、女性の2.5倍に達した。40代男性の自殺率は10万人当たり51.1人と、前年比18.8%の急増で全世代中最も高い伸びを示した。

警察庁の統計によれば、自殺の要因は精神的問題(37.7%)が最多で、次いで経済問題(25.9%)、身体的疾患(16.3%)などが続く。特に40代は子どもの教育費と親の扶養を同時に担う時期であり、経済的負担が精神的圧力を増幅させている。

職場では構造調整や早期退職の圧力が高まり、自営業者や非正規職はコロナ禍や景気低迷の影響で所得不安が続く。高水準の家計債務も重くのしかかり、孤立感や抑うつが深まる悪循環に陥っている。

韓国全体の自殺者数も昨年1万4872人に達し、前年より894人増加。1日平均40.6人が自殺し、年齢標準化自殺率はOECD平均の2.4倍と加盟国中最悪だった。

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