2025 年 10月 9日 (木)
ホーム社会韓国人の生涯所得、45歳でピーク…28歳で黒字転換、61歳から再び赤字へ

韓国人の生涯所得、45歳でピーク…28歳で黒字転換、61歳から再び赤字へ

2025年9月22日、秋の気配が漂うソウル・光化門世宗大路交差点で歩く市民(c)news1

韓国では、国民の平均的な経済的ライフサイクルにおいて、28歳で収入が支出を上回る「黒字区間」に入り、45歳で生涯の中で最も高い所得を記録した後、61歳から再び「赤字区間」に転じることが統計庁の調査で明らかになった。

統計庁が9月25日に発表した「2023年国民移転勘定結果」によると、2023年の韓国全体の「生涯収支赤字(ライフサイクル赤字)」は総額226兆4000億ウォン(約23兆9423億円)で、2022年の195兆3800億ウォン(約20兆6616億円)から31兆ウォン(約3兆2790億円、15.9%)増加した。

これは労働所得が1232兆8000億ウォン(約130兆4276億円)で前年比5.5%の増加にとどまった一方、消費支出は1459兆2000億ウォン(約154兆3783億円)で前年比7.0%と、より大きく増えたためだ。

消費の内訳を見ると、公的消費は428兆1490億ウォン(約45兆2969億円)、民間消費は1031兆260億ウォン(約109兆0754億円)で、それぞれ前年比4.5%、8.0%の増加となった。

1人あたりで見ると、0~27歳までは消費が労働所得を上回るため赤字状態が続き、28歳から60歳までは黒字に転じる。61歳以降は再び赤字に転じる構造だ。

年齢別にみると、1人あたり消費が最も高かったのは16歳の4418万ウォン(約467万円)で、教育費が多い年少層と医療費が増える高齢層の影響が大きかった。

一方、労働所得は17歳以降に増加し、45歳で4433万ウォン(約469万円)のピークを迎えた後、徐々に減少していく傾向が見られた。

世代別の収支では、年少層(0〜14歳)で184兆4000億ウォン(約19兆5123億円)、高齢層(65歳以上)で179兆2000億ウォン(約18兆9613億円)の赤字が発生。一方で、労働年齢層(15〜64歳)は137兆2000億ウォン(約14兆5181億円)の黒字を記録した。特に高齢層の消費は前年比12.0%増の243兆8000億ウォン(約25兆7976億円)に達し、労働所得の64兆6000億ウォン(約6兆8371億円)を大きく上回った。

生涯黒字への転換年齢は、2010年以降は27~28歳で安定しているが、再び赤字に転じる年齢は2010年の56歳から2023年には61歳へと、年々後ろ倒しになっている傾向がある。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular