2025 年 10月 9日 (木)
ホームライフスタイルビューティー韓国MUSINSA、ビューティーで世界進出強化…自社ブランド競争力を前面に

韓国MUSINSA、ビューティーで世界進出強化…自社ブランド競争力を前面に

ODDTYPE提供(c)news1

韓国の大手ファッションEC企業「ムシンサ(MUSINSA)」がビューティー事業のグローバル展開を本格化している。自社ブランドの競争力を高め、ファッションに続く成長軸を築く狙いだ。

ムシンサは9月25日、世界的化粧品ODM(研究・開発・製造受託)企業のコスマックス(COSMAX)と戦略的協力を結んだと発表した。ブランド企画力を持つムシンサと研究開発・製造に強みを持つコスマックスの連携により、差別化された新製品を開発し、ビューティー事業の競争力を高める。

協力内容は、新原料の共同開発、新技術や新処方の共同研究、ムシンサの自社ビューティーブランド「ODDTYPE」の中国生産プロジェクトなど多岐にわたる。

ムシンサはファッション事業で培った企画・ブランディング力を生かし、ODDTYPEを前面にグローバル展開を加速。すでにアジア主要国での販路を広げており、マレーシアでは現地最大手H&Bチェーン「ガーディアンズ」に入店、全ラインナップを投入して市場攻略に乗り出した。日本ではロフト、プラザ、アットコスメといった大手流通に展開し、タイでは大型モールでのポップアップストアやインフルエンサーとの協業で認知度を高めている。

オンラインでも積極的に攻勢をかけ、シンガポールのEC「ココモ」や米国アマゾンに参入。さらに9月中にグローバル専門プラットフォーム「スタイルバナ」にも入店予定で、販路は一層拡大する見込みだ。

業界では、ファッションプラットフォームから出発したムシンサが自社ビューティーブランドを軸に「ブランディング中心戦略」で世界市場に挑戦している点に注目している。K-ビューティーの拡散の中で差別化を図り、ファッションからビューティー、ライフスタイルまで網羅する垂直型コマース企業としてZ世代を中心にグローバル消費者との接点を広げる契機になるとの見方もある。

流通業界関係者は「K-ビューティーが世界で次世代の成長動力として注目される中、ムシンサはファッションで築いたブランド力をビューティーに接続し独自路線を歩んでいる。今後はグローバル市場で独自のブランド価値を確立できるだろう」と語った。

(c)news1

RELATED ARTICLES

Most Popular