
スペイン・バルセロナを旅行中だった韓国人女性が、レンタカーに置いた荷物をすべて盗まれる被害に遭った。現地警察やレンタカー会社の消極的な対応が物議を醸している。
事件は2024年12月24日に発生した。女性はショッピングモールに立ち寄り30分後に駐車場に戻ると、レンタカーの窓ガラスが粉々に割られ、キャリーバッグを含む全ての荷物が消えていた。バッグはベルトで固定し鍵もかけていたが、犯人は持ち手を切断して盗んでいったという。
女性が警察署に駆け込むと、同様の被害に遭った日本人や中国人旅行者と出会った。日本人はオートバイに乗った男にバッグを奪われ、中国人は1300ユーロの腕時計を強奪されたと訴えた。
警察の調べを受けるまでに2時間かかったうえ、警察は「車上荒らしはスペインでは日常茶飯事だ。少し前にもフランスから来た家族が同じ被害を申告した」と淡々と対応した。女性が防犯カメラ映像の確認を求めると、「裁判に発展しない限り映像は見られない」と答え、「事件は多すぎて今すぐ解決できない」と突き放した。
レンタカー会社も車両交換を拒否し、「他の営業所に行け」と言い、返金にも応じなかった。女性が警察を呼ぶと態度を変え、故障車を代わりに渡したという。しかし後日、返金された額の2倍が再び決済され、60日間の訴訟手続きの末ようやく返金を受けられた。
女性は「カード会社も『海外レンタカー業界では頻発する問題』と説明した」と明かした。
この一連の経緯がユーチューブで公開されると、「レンタカー会社と窃盗団が結託しているのでは」「国の対応が最悪だ」「冷静に対応したのは立派だ」といった憤りの声が相次いだ。
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