2025 年 10月 1日 (水)
ホームライフスタイルトラベル日本は減速、中国は反騰…韓国人の海外旅行先「勢力図」が変化

日本は減速、中国は反騰…韓国人の海外旅行先「勢力図」が変化

中国・上海の風景(c)AFP/news1

韓国人の海外旅行先で日本は依然1位を占める一方で、そのシェアは落ち込んでいる。そんななか、中国が存在感を回復している。これまで競合してきたタイを抜き、2位ベトナムを追い上げる形だ。

旅行リサーチ機関「コンシューマーインサイト」が実施した調査によると、2025年8月に韓国人が多く訪れた国は日本(29%)、ベトナム(14%)、中国(9%)、タイ(7%)、台湾(5%)の順だった。前月比で日本は5ポイント減少したのに対し、中国は3ポイント上昇。年初と比べても中国は2ポイント伸びたのに対し、日本は6ポイント低下した。

中国旅行への関心も上昇している。2025年8月までに「中国に行きたいという思いが強まった」と答えた割合は12%で、前年より3ポイント増。中国が「限韓令(最新鋭迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)ミサイル」配備を理由に中国が韓流を制限した措置)」を発動する前の2016年(22%)には及ばないが、2020年の最低値(6%)の2倍に達し、2019年(14%)水準の回復も視野に入ってきた。

背景には、2024年11月からの韓国人に対する一時的ビザ免除措置、航空路線拡大、旅行会社による中国パッケージ商品の増加がある。さらに比較的安定した人民元の為替も「コストパフォーマンスの高い旅行先」としての魅力を押し上げた。

実際の旅行費用でも中国は優位だ。韓国人海外旅行者の平均支出は中国で105万4000ウォンと、東南アジア平均(127万4000ウォン)より20万ウォン以上安い。これは日本(106万8000ウォン)、ベトナム(111万7000ウォン)よりも低い。

(c)news1

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