
北朝鮮のチェ・ソニ(崔善姫)外相が9月27日から中国を訪問する。王毅・中国共産党中央外事弁公室主任兼外相の招待によるもので、3泊4日の日程となる。
訪中の具体的理由は明らかにされていないが、北朝鮮は10月10日に朝鮮労働党創建80周年を控えており、習近平国家主席を招待するための協議が進められる可能性がある。外交筋は「習主席が10月末の韓国・慶州でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する前に訪朝する可能性が高い」とみている。
米韓がAPECで北朝鮮との接触を模索する可能性に備え、中国が「後ろ盾」として存在感を誇示する狙いがあるとされる。
チェ・ソニ外相の訪中では、9月4日に開かれた中朝首脳会談の後続措置や、APECをめぐる中朝間の調整も議題になるとみられる。
習主席は2019年6月、ハノイでの米朝首脳会談が決裂した直後に初めて訪朝した。今年9月4日には北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が北京での中国人民抗日戦争勝利80周年記念式典に出席し、中朝露の結束を誇示した経緯がある。これを受け、習主席が早期に「答礼訪問」を決める可能性が指摘される。
韓国・亜洲大学米中政策研究所のキム・フンギュ所長は「一種の均衡外交の観点から習主席が訪朝する可能性がある。チェ外相の訪中でこの問題が協議される蓋然性がある」と分析したうえ「直近の朝中首脳会談は必ずしも成功したとはいえず、両国関係の距離を縮める必要がある」とも指摘した。
仮にAPEC前に習主席の訪朝が実現すれば、朝鮮半島をめぐる新たな外交変数となりかねない。専門家の間では、朝中露の結集と朝中首脳会談が連続すれば、APECの舞台が「反米連帯」と米国同盟国の対立による「新冷戦」の場になるとの懸念も出ている。
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