2025 年 11月 28日 (金)
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韓国・金建希特検、尹錫悦前大統領も「李禹煥絵画」収賄容疑で捜査対象に

キム・サンミン(金相玟)元部長検事(c)news1

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏の各種疑惑を捜査しているミン・ジュンギ特別検事チームは、キム・ゴニ氏に続き夫のユン・ソンニョル前大統領に対しても特定犯罪加重処罰法(特価法)上の収賄容疑で捜査する方針を固めた。

焦点となっているのは、元検事のキム・サンミン(金相玟)元部長検事が総選挙での公認を求める請託の見返りとして渡したとされる現代美術家、イ・ウファン(李禹煥)氏の作品だ。特検はこれを単なる請託禁止法違反ではなく「賄賂」と認定し、ユン前大統領夫妻が共謀して受け取ったとみている。

捜査関係者によると、キム・サンミン氏は2023年1月ごろ、イ・ウファン氏の作品「点より No.800298」を約1億4000万ウォンで購入し、キム・ゴニ氏の兄であるキム・ジヌ氏に渡した。その後、キム・ジヌ氏を通じてキム・ゴニ氏本人に伝わったとみられ、翌年の総選挙公認に影響力を及ぼそうとした疑いで拘束されている。

特検は当初、キム・ゴニ氏を「収受者」として捜査していたが、検討の結果、特価法上の収賄罪容疑者として立件。これは事件当時、ユン前大統領が現職の公務員であり、その配偶者であるキム・ゴニ氏には請託禁止法による処罰規定が存在しないためだ。

収賄罪の成立には、公務員本人が職務関連で賄賂を受け取るか、または共謀する必要がある。特検は夫妻が共謀したと判断し、キム・ゴニ氏のみならずユン前大統領本人にも適用を広げた。これにより、キム・サンミン氏の容疑も単なる請託禁止法違反から収賄容疑へと切り替わる可能性がある。

(c)news1

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