2025 年 9月 23日 (火)
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北朝鮮・金正恩総書記が言及した「秘密兵器」…10月の軍事パレードで大量公開か

最高人民会議で演説するキム・ジョンウン総書記=労働新聞(c)KOREA WAVE

北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記が最高人民会議での演説で「新たに秘密兵器を保有した」と発言し、その実体をめぐり様々な観測が出ている。10月10日の党創建80周年軍事パレードが、その「秘密兵器」を公開・宣伝する場になる可能性が高い。

党機関紙・労働新聞によると、キム総書記は「我々は秘密兵器を新たに保有し、国防科学研究でも少なからぬ成果を上げた」と述べた。ただ具体的な兵器名は明かさなかった。

専門家の間では、北朝鮮がすでに存在を示唆している新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星-20型」との関連が指摘される。北朝鮮は9月8日、炭素繊維複合材を使った大出力固体燃料エンジン試験に成功したと公表しており、このエンジンが火星-20型に搭載されると見られる。

ただ「火星-20型」はすでにキム総書記が存在を認めているため、必ずしも「秘密兵器」に該当しない可能性もある。このため、多弾頭ICBM、極超音速ミサイル、原子力潜水艦など、これまで想定されていなかった兵器体系を指すのではないかとの見方もある。

北朝鮮は過去にも水中核無人攻撃艇「ヘイル」を「秘密兵器」と呼び、公開前に多数の試験を実施していた。専門家の一部は「実際の新兵器というより、既存戦力を“秘密”と再包装し、戦略的曖昧性を演出している可能性がある」と指摘する。

いずれにせよ、「秘密兵器」の正体は10月10日の軍事パレードで明らかになるか、あるいは依然として“秘密”のまま残される可能性もある。

北朝鮮は現在、平壌・美林飛行場一帯で大規模なパレード準備を進めており、衛星には多数の人員と装備が確認されている。

韓国軍関係者は「韓米情報当局は北朝鮮軍の兵器開発動向を綿密に追跡・監視している」と述べた。

(c)news1

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